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暗記により思考力を発揮する

~質的拡大から質的変化を起こす~

2005年『宮台真司interviws』発売前の宮台真司さんへのインタビュー


もうすぐ出版するんですが

僕の過去のメディア上にコメントし物を集めた本(『宮台真司interviews』:明月堂書店2005年)があるんですが、その中でですね

「数学の学び方」っていうことにコメントした

非常に重要な文章があるんですよね


それはね僕にとって

人生上の重要な出来事でもあるんです


あの僕は

その麻布に入った時に

麻布ってのはすぐに代数と幾何に分かれて

中学1年生の一学期から証明問題には入るんですね

その時に幾何の先生がですね


「君たちは図形の問題を

 思考力を鍛えるものだと思ってるかもしれないが

 お前らには10年早いわ

 このようなものは、アリストテレスの時代に

 証明問題の基本的構成要素二千数百は全て解明されてる

 お前らはこれを全部暗記し

 その組み合わせを使ったら解くしかないのだ

 大体お前らに、思考力などあるわけないだろ

 覚えろ」


で、僕はコレ衝撃でした。中1のときですね。

それ以降ですね。思考の問題だと

つまリシンキングの問題と思われてることは

大半は暗記なんだっていうふうに

思うことにしたんですね

中1において。


そしたら大半の問題が

そのように見えてきました


社会学においてもですね

大半の人が思考の問題だと考えている

大半は、理論図式をですね

数学の証明問題の基本的構成要素を暗記するかのように

全部暗記してしまえばその組み合わせに過ぎない

ってふうに見えてくるんですね


コミニケーション例えば

女の子をナンパする時にどうするかとかですね

どうすればどうなるとかっていう人を動員する時に

どうするかっての全部ですね

これは思考の問題とかよりも

反復によるですね

詰め込み教育的な問題だというふうに

理解するに至りました


パターン認識あるいはパターン認識に通じる暗記ですね

暗記的なランニングでは

対処できない問題がある

と言われてることの大半は対処できるんですね


その意味で言うとですね

私が師事したことのある

狂ったように素晴らしい先生の多くはですね

狂ったように暗記をした人たちなんですよ


例えば

小室直樹っていう先生はですね

三省堂のコンサイスを一言一句漏らさず暗記した。

海外に向かう船の途中で

辞書を食べたって言ってました(笑)


小室直樹先生は酔っ払うとですね

ジェファーソンの独立宣言を

サァーっと

酔っ払いながら、暗唱し始めるんですね


うちの父もですね

ルター訳新約聖書をですね

暗記してるんですね

狂ってるんですよ(笑)


こういう人たちが実はすごい多いんですよ

暗記によって徹底に鍛えられた人がですね


引き出しをたくさん持っていて

思考力を発揮するっていう構造をね


やはりどうしてもあの最近になればなるほど

多くの人が忘れてしまいがちな気がしますね


「下手の考え休むに似たり」っていいいますでしょ


思考力は大切なことのためにとっておいてですね

くだらないものは暗記しちゃった方がいいです


暗記すれば済む問題は、暗記して実践すれば良い


本当に重要なことにのみエネルギーを使って

頭を使って思考し

トライアルアンドエラーをするがよし


と思います


ちょっと小学のころ将来何になろう思っておらず

京都で過ごしましたので

京都はご存知のように

当時、共産市政・共産府政で

受験勉強が全くなかったせいで


東京に小学6年生の9月に引っ越してきた頃

僕の成績を見た

新任の担任教官が教員がですね

「これは四谷大塚塾にすぐにはいらなければなりません!」

って言いだしてですね


なんか四谷大塚と同時日能研みたいなポジション

西日本進学教室ってありましたけど

そこに両方いれられてですね

なんか

わけもわからないうちに頭に入っていった


ところが入ってからですね

いろんな紛争に巻き込まれたせいで

だいたい中2になる時点では

将来革命家になろうと思ってた


だから受験勉強の時もですね

さっきの話じゃありませんが


自分は革命家になるために

勉強してるのだから

受験勉強によって時間を使われては

その革命家になるために基本的に

必要な素養を身につける

時間が食われてしまうと

受験勉強は一日4時間以内に決めておりまして


あと当時ですね


私は中2、3くらいから

アングラ演劇やアングラ映画に染まっていきますね


で同時に

アントニオ・グラムシっていうですね

イタリアのマルクス真夏主義者の影響を受けて

彼は、

「これからの成熟社会への革命はですね

 メディアを通じた革命的主体形成にある」

って言うんですね


この

ステートメント信じ込みまして

高校に入った時点では

将来ドキュメンタリー作家になるか

ドラマ作家になるか

あるいは映画監督になるかをしてですね


皆さんの革命的社会を形成するべく

貢献しようと思っておりましたので

年間300本の映画を見るということは欠かせませんでしたし

受験勉強中も勉強は必ず4時間にいたしまして

後は映画や演劇をひたすら見続け


革命的主体形成を自らに課した結果がですね

このようになってるわけですね。

言いたかったことはですね

私の個人の事じゃなくて(笑)


当時は

そういう奴は珍しくなかったってことが言いたいんです

僕の世代の前までは珍しくなくて、

僕の世代にはややは珍しくなりつつあったような存在です


思考を最後にとっておくって意味は

くだらないことに思考を使っていては、たまらないので

それはですね

プログラミングした暗記システムで短時間に習得する

僕の受験勉強はですね1日4時間で納めなければいけませんので

当時5教科7科目でしたから

7科目の問題集を

全て机の上に広げてやりました

参考書は全て捨てたんですね


で問題集を1科目7,8分で終えて

1時間で、7科目全部回るんですね


問題を見て、数十秒見てわからなければすぐに答えを見て暗記すると

その後数学でも何でも同じようにやっていって

何時間後にもう1回

3日後にもう1回

一週間後にもう1回

っていうふうにやりまして


一つの問題を4回クリアする形で

問題集をどんどんどんどんクリアしていく


高3最後の1月模試で38だった世界史の偏差値を

3ヶ月後の4月模試では72まで上げました。

以降、そのノウハウを使ったところ、

駿台の全国模試の全てで成績優秀者ランキング入りしました。

全国模試総合1位を取ったこともあります


やはりそうかとやはりそうだったなと


最後に思考力をとっておくことって意味は

そういうことなんですよ


思考を何に使うかは、とても重要で

「機会費用」っていう経済学の考え方ありますが

何かに思考を使ってると

他のことに思考を使えないんですよ

僕はワリとそういう意識が幼少の頃からありました


地球最後の日にはね

機会費用もクソもなくて

楽しいことしようってことなので


僕の場合は

親しい奴と一緒にいるということです。


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