~宮台真司さんのアーカイブから学ぶ~
ゲスト:小林よしのりさん 憲法改正を語る
■左・右・保守の違い
・日本の右も左もだいたいバカウヨとバカサヨである
これらは見たいものしか見ないでものを言っている。
こういう面もあればああいう面もあるなど見たくないものも含めて検討したうえで、
さてどう考えるかと問いかけるべき
・一方で、見るべきものをちゃんと見る。きちんと必要な情報を揃え、慎重に評価検討する。
これが「保守」である。
■小林よしのり氏の「ゴーマニズム 新戦争論」の紹介
・戦争を善悪の延長では語れない。
小林よしのり氏の「ゴーマニズム 新戦争論」には戦争論以外にも、靖国神社の意味・存在、日本と
韓国の関係って言ったどう見たらいいのかなど、様々なことが書かれている。
(ちなみに宮台さんは、靖国神社夜桜能の火入れ奉行を行っている。)
■日本は戦争が出来るようになったほうがいいか
・小林氏は、戦争論の著書が売れすぎてしまい、好戦的な人物だと世間から思われているようだ
小林氏は、そういうつもりで書いてはいない。
戦争は無いほうがよい。しないほうがよい。
戦争出来るようになったほうがいいかどうかという問いに対して、答えるならば侵略戦争は絶対やっ
てはいけない。これ原則。防衛出来るようにしておかなければならない。
アメリカについていって中東で侵略行為もダメ。
小林氏はもともとアメリカを批判する考えの持ち主。
・日本は、個別的自衛権を全く振り返らずに集団的自衛権のみに特化して議論しており、アメリカの戦
争に徹底的についていくっていう方向に安保法をかえていってしまっている。
これは無茶苦茶危険である。
これで日本を守るためという大義が無くなる。
大義が無くなると当然のことながら人道的な活動してる日本人が狙われ、日本の国内がテロの対象に
もなる
・多くの国民が、アメリカに守ってもらわないと日本は破滅する、絶対にも戦争になったときにで負け
ると思い込んでいる感がある。しかし、そんなことはない。自国で守れる。
・自国で守れないような国ならばそんなものあったってしかたがない。
・アメリカが中国と戦闘状態あるいは戦争状態に入ってまで、日本の守りにつくかというとありえない
(安保条約第5条)
NATO条約ではNATO諸国をアメリカは無条件で支援するが日本が支援を受けるにはいくつもハード
ルがある。
・日本がいざとなったら戦える方向に向かっているというのは間違いで、アメリカのいうとおりに、軍
をだしたりださなかったりするだけの話。
・軍事がアメリカと一体化していっている。そうなると一国の主権がとりもどせなくなってしまう。
■日本がとるべき方向性
・日本は、独自の軍備をおいたほうがよいだろう。
・現在は軽武装対米追従で、そうではなくて、重武装したうえで対米から脱却する。
この場合は、日本は周辺国から信頼を獲得する必要がある
そのためにはミサイルも必要。対地攻能力をもつことが大事。
■日本が周辺諸国に信頼の実績をつむにはどうすればよいか
まず対米追従外交をやめること
つまり田中角栄あるいは福田赳夫がやろうとしていた独自外交の実績をつむことが大事。
またアメリカの意向で動いているのではなく日本独自の意向で動いている
というふうに観察可能でなければいけない
日本はお金を払ってでも米軍基地をおいてくださいといっている
日本は自主防衛するという意思をもって、お金をかけて軍事力を充実させればよい
そして憲法をかえる(侵略戦争を絶対やってはいけないと明記する)
・例えば重武装中立化の方向を踏み出そうとしたものは、ことごとく疑獄事件とか汚職事件などで
失墜させられる。アメリカから自由になろうと訴えたのが小沢一郎。
日本の場合は憲法よりも上に日米合同委員会があって、法務省・外務省の役人・悪人らがどんどん出
世していくようになっている。
・このまま現状維持でいれば日本は豊かにやっていけると皆が思っているようだ
しかしそれは間違っている。いつも親の言うことを聞いて親の言うとおりやってきた人間が、突然こ
れからお前自分で考えて戦うときは戦えと言われても自信をもてない。
実際に独自外交の歴史は、日本はほとんどない。
・ネトウヨといわれるが、これは安倍政権(当時)を支持している層を指す。
安倍政権を支持していれば日本が誇り高い国になれると思い込んでいる
そして米国追従外国になんの疑問も抱いていない。ネトウヨとはこれを指す
ネトウヨは自分の見たいものしか見ない。
いろんな問題をよく見た上でどういう基準で何を評価するのかをはっきりさせたうえで判断するって
ことをやってない
硬直してしまっているのがネトウヨ
議論が出来ない。自分の頭で考えることが出来なくなっている。
これがネトウヨ。
・議論を続けていくためにはね自分が今考えている意見をどこかで保留し
きちんと評価検討しないといけない。
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