top of page

国際社会の今とこれから 

~宮台真司さんのアーカイブから学ぶ~

 

グローバル化の方向性が不透明な中で これからの グローバルガバナンスについて語られている


  • グローバル化は、より高い利益率をもとめて、 海外に生産拠点・安い労働力を求めた結果、中間層が分解して、先進国を支えている民主制が 危に陥りつつある。

  • グローバル化による衰退の回避の為に 破壊(戦争)→需要の高まり という発想があげられる 戦争は、従来は好戦的な指導者が大衆の支持をうけて 全体主義的に突っ走る結果(ファシズム)起こるイメージ゙

  • 昨今、米中戦争が囁かれているが 従来のファシズムは古い発想かもしれず 性能戦・情報戦など、全く異なるファクタが勝敗を決してしまうような新しい戦争手法となることも考えられる。

  • グローバル化に伴う危機において 社会生活のは基本原則はマクシミンだが、 社会がいきづまってくると マクシマックス的行動派も現れる。

  • 思想哲学的観点では ユニバーサル(普遍主義、皆幸せ)というのは 成り立たないとされる(93年)進化生物学的な観点からも 万人を仲間にできないという遺伝的なプラットフォームがある。

  • 従来、人類は差別・国境・人種を超えて 皆良くやるべきだとしてきた しかし 仲間うちでは公平性を求めるけども 一歩外ではむしろ敵対心が先に立つという 社会の性質を確立してきた

  • リベラル・コミュニタリアン論争という 93年に決着した論争があったリベラリズムはユニバーサルリズムとして成り立たずコミュニタリアンの1亜流にすぎない。

  • 善悪が違う人間がともに生きる場合 自分の善悪を押し付けず共生する為の作法とする 正義ならば皆(最大でも国民国家)が合意という議論もあり( ジョン・ロールズ、サンデル、マッキンタイア他)

  • 従来、先進国が普遍主義を標榜してきたが ある限られた枠でなければ公平・平等は確立しにくく 普遍主義の学問的限界も明らかになってきている

  • 国内に目を向けると 妄想の共同性・妄想のホメオスタシス(恒常性) が挙げられる。

  • 事実を見ないふりして 自分の妄想のホメオスタシを保とうとする。 自分の認識と事実が異なっていることを知った場合 認知的斉合化(※)が生じる。 (※無理に辻褄をあわせる)

  • 妄想は、 人格(パーソン)に準拠しても、共同体に準拠しても 正体は惰性体。 妄想は、真実を認知することで 純粋に修正されるようにはなっていない。 この傾向は右にも左にもみられる

  • インターネットは見たいものだけをみるという 個人の嗜好・集団の嗜好を単にサポートするだけのものオフラインで話すと相手の正体・本質がみえる これが不可なのがインターネットのアーキテクチャ

  • オーグメンテッド・リアリティ(拡張現実)により ますます見たいものだけしか見ないようになっていき、見たくない真実に目を向けないという傾向が助長されていく

  • 妄想のホメオスターシス。 要は真実を見ないで妄想が妄想のまま 維持できなければ自分や自分の仲間集団が 壊れて維持できない。 それだけの理由で妄想にすがるヘタレ。

  • 世界が自国ファーストでありつつも 見たくないものをちゃんとみることが大事。 これにより抽象的思考が養える これが成り立つための条件って そもそも何なのかを問えるようになる

  • 新しい知的な存在が別のプラットフォーム前提に シフトし始めるかもしれないというのが 2045年問題の本質 今まさに、人とは、組織とは、社会の維持とは などが問われれている。

閲覧数:159回

Comments


bottom of page